雑誌『怪と幽』掲載情報
KADOKAWA発行の雑誌『怪と幽』006号に怪談文芸研究会の活動レポートが掲載されました。
第59回 茶碗の中 〜終わらない怪談〜
小泉八雲の「茶碗の中」は不思議な事件を描いた作者がこの物語の途中で筆を絶ったように書かれている。しかし八雲の原作とされる江戸怪談『新著聞集』では、そのような終わり方をしていない。むしろ茶碗の中に現れた顔の正体が明かされずに終わる結末に何ら違和感を持たない。不思議な出来事が不思議なままで終わっても構わ […]
堤邦彦『日本幽霊画紀行』発売
当団体の堤邦彦の新刊『日本幽霊画紀行 死者図像の物語と民俗』が発売されました。 https://www.miyaishoten.co.jp/main/003/3-11/nihonyuureigakikou.html 日本各地の寺に点在する幽霊画を集め、新たに幽霊画を呪具としての視点から […]
第58回 韓国ドラマから見る九尾狐の表象
本発表では、韓国の人気テレビドラマシリーズ『伝説の故郷』(KBS、1977年~1989年に578編、1996年~1999年に72編、2008年に8編、2009年に10編が製作)に登場する九尾狐のエピソード、「九尾狐(1977年)」、「九尾狐(1986年)」、「野狐(1996年)」、「狐女 […]
雑誌『怪と幽』掲載情報
KADOKAWA発行の雑誌『怪と幽』005号に怪談文芸研究会の活動レポートが掲載されました。 また特集「次代の探求者たち」にて本研究会員井上の記事が掲載されました。
第57回 なんかくれ怪談つまみ食い ~死者は何を要求するのか~
なんかくれ怪談つまみ食いと題して怪談のなかで人間と人間以外の者が「頼み」を介してどのように交渉をしているのかを検討した。 新しくは浅田次郎「お狐様の話」、古くは十二世紀前半の今昔物語集巻二七「頼光の郎党平季武、産女に値へる話」と、広く事例を紹介した。 おばけの頼みは、ひしゃく(船幽霊「甲子夜話」な […]
ロテルド比叡公演 | 怪談朗読・対談の夕べ
*公演終了
日程:2020年9月 5日(日) 19時30分 会場:ロテルド比叡 2階(ロビー階)宴会場 入場料:1,000円(要予約)※ロテルド比叡に宿泊のお客様は無料にてお楽しみいただけます。 【ご予約・お問い合わせ】 お電話( 075-701-0201 / 9時30分~17時30分)での事前予約制です。 ※ […]
HPをリニューアルしました
HPをリニューアルしました。 新しいHPもよろしくお願いいたします!
第56回 江戸の怪談サロン
前回に引き続き、『続向燈吐話』(写本・元文五年<一七四〇>序)を中心にして、江戸の街中で語られた怪談の様相を検証した。 まず、巻九の十六「丹波国傀儡の霊の事」、巻十の七「女髪の怪異の事」をとりあげた。前者は人形・人形遣いの怪談、後者は正体不明の影に襲われ女の髪が跡に残っていた、というもの […]
第55回 江戸初期怪談リバイバル
よく知られるように、江戸文芸は先行する作品を摂取して創造の糧としている。 このことは、江戸怪談においても同様である。 問題は、どのような先行作品を糧として、創造の翼をいかに羽ばたかせたか、にあるといえよう。 今回の研究会では、いくつかの江戸初期怪談をとりあげて、それらが受容される様相を検証した。 【 […]